2016年3月26日土曜日

北向観音



北向観音(きたむきかんのん)は、長野県上田市の別所温泉にある天台宗の寺院で、近隣にある天台宗常楽寺の伽藍の一部として所有・管理する別坊である。

ご本尊は千手観音菩薩である。

社伝によれば、創建は平安時代初期の天長2年(825年)で、開祖は円仁(慈覚大師)である。


まあ、なにしろ北向きの観音様であるので北を向いてるわけであるが、わざわざ日当たりの悪い方に向いているのは、この世の拠り所とされる北斗七星との関係である。

気功でも北斗七星を氣の根源とする流派もあって、特に真夜中の子の刻(午後11時~午前1時)にその方向に向いて気功を行うと効果的であるとかないとか、宇宙全体から考えるとトンチンカンなことがまことしやかに伝承されている方向であるのである。

まあ、何ごとも信ずるものは救われるというとおり、身体は思い込んだ方向に変わるので、プラシーボ効果と言うといえば、それなりの効果はあるわけである。

象気功は身もふたもないのである。


本堂の奥にはご本尊の秘仏千手観音像が光り輝いておられるのである。

なんでも拝んどけ拝んどけであるので、とにもかくにも100円を賽銭箱に放り込んで、手を合わせてなむなむするのである。

放り込むというのは穏やかでないのであるが、どうやってもカランコロンチャリンとなるのでやっぱり放り込む、あるいは投げ入れるというのが正しい表現であるのは否めないのである。

ううむ、どうでもいいのである。


この日は、周辺に大雪警報も出た日の翌日ということもあって、観光客はそれほど多くないのであるが、それでも、少し離れた大駐車場で団体のバスから降りた皆さんが、北向観音参道入り口までの数百メートルの坂道をえっちらおっちら歩いて来られるのである。

あたしは参道入り口前の数台が停められる小さな駐車場が空いていたので、ラッキーということですぐそこに停めたので、入り口直結で参拝なされるという省エネ参拝であるのである。


北向観音の愛染堂である。

愛染堂であるから、愛染明王を祀っておられるわけである。

愛染明王はその名の通り愛欲の仏尊である。


愛欲というと、われわれ下世話な衆生はよからぬことをご想像なされるわけであるが、人間のエネルギーで一番強いのは言うまでもなく性欲であるので、そのあたりを開けば細胞はこよなく活性化されるということである。

まあ、意味は多少異なるが、精力善用ということであるわけである。

また、生命活動において最も重要なことは種の保存・存続にあるのであるから、基本的な生殖能力の向上ということにおいても重要な仏尊であるのは言うまでもないことである。

オン マカ ラギャ バゾロ シュウニシャ バザラ サトバ ジャク ウン バン コク

である。


不動堂である。

不動堂であるから、もちろん不動明王が祀られているわけである。

不動明王はいうまでもなく、不動心を養成する仏尊である。

世の中は、頭脳明晰であればなにごとも成就するかというと、そうでもなくて、気が弱くて何も行動できなければ、その頭脳も無意味であるわけである。

そのための肚を養生するのがこの仏尊である。

ノウマク サンマンダ バサラダン センダンマカロシャダヤ ソハタヤ ウンタラタ カンマン

である。

真言・マントラの効果については、象気功信者には周知のことと思われるので、あえて言及しないが、やらないよりはマシというコンセプトに従って、日々、適度に唱えれば、やらないよりはマシな人生になること請け合いである。

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