2018年11月3日土曜日

四万温泉の日向見薬師堂(国指定重要文化財)



群馬県吾妻郡中之条町に湧き出る四万温泉にある日向見薬師堂(ひなたみやくしどう)である。

なにしろ国指定重要文化財であるから、そらまあ、古いのなんのって、なかなかたいしたもんである。

ご本尊は薬師瑠璃光如来様であるので、長い間治らないお病気や、すべての衆生のお病気をお治しいただけるという、実にありがたいご利益の仏様である。

まあ、四万温泉の由来が、四万の病に効くというものすごい言い伝えに基づいたものであるから、それは仏様だって負けていられないので、ここはひとつ、すべてのお病気を治してしまうぐらい言わないと仏がす足るわけである。

しまいには、仏様に叱られるのである。

チコちゃんにも叱られるのである。

どないせいっちゅうねん。


えーと、まあ、とにかく、四万温泉の守り本尊みたいな存在であるので、境内には足湯があり、すぐ前には御夢想の湯てな温泉施設があるのである。


御夢想の湯は四万温泉の由来となった湯で、夢枕に立った神様が「この湯は四万の病を癒やす」と言われたとか言われなかったとかで、さらになんと無料という太っ腹であるが、もちろんあたしはこれといって差し迫って病らしきものがないのとめんどくさいので入らなかったのは言うまでもないことである。


本堂の前には御籠堂(おこもりどう)てな建物があり、それを抜けて薬師堂本堂にお参りするわけである。

御籠堂であるから、ここで檀家さんや近所の皆さんが定期的に集まってお経や御詠歌などを唱えて飲食を楽しむという、東京近郊でも行われている慣習のあれこれであると思うが、まあ、薬師様に病を治していただくために泊まり込みでお祈りするてなことであるわけである。


御籠堂の本堂側にはこの薬師堂の修繕維持管理等に寄進した皆さんの金額やお名前が木札やしゃもじに書かれて掲げられているのである。

金額はだいたい二千円から一万円ぐらいであるが、大きなお世話であるのは言うまでもないことである。

じゃあ、言うなよ。

すんません。

なんでもかんでも笑わせようとするからこうなるんだぞ。

そんなに追い詰めなくても。


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