寸又峡といえば夢の吊橋である。
夢の吊り橋は、静岡県川根本町にある大井川支流寸又峡の大間ダム湖にかかる延長約90m、高さ約8mの吊り橋である。
その名称については、夢に出そうな幻想的な橋という意味合いの他に、渡るのが怖く て夢に見そうな橋という意味合いもあるのであるそうである。
まあ、川面からの高さ自体は約8mであるので、飛び込めといえば飛び込めないでもない高さであるので、「夢に見そうな」ほど怖いかとゆーと、そうでもないのである。
ところがこれ、渡ってみるとわかるのであるが、意図したものなのかどうなのか、足元の板がとんでもく薄くて貧弱なのである。
そのとんでもなく薄い板が、いつ割れて脚がその割れ目に落ちるかしらんてな恐怖心がお楽しみであるのである。
さらに、ワイヤーがこれでもかと細いのである。
そのこれでもかと細いワイヤーがいつ切れて、8m下の川に転落するのかしらんつーよーな恐怖心がさらにお楽しみを増幅するわけである。
さらにこれが渡り始めると揺れる揺れる。
あたしは1人で渡ったのであるが、それでもそうとう揺れるので、これが数人だと、それこそグーラグラ揺れて、ワイヤーの細さも手伝って、今にも転落しそうな恐怖心がそこはかとなく襲ってくるわけである。
それで、この日は平日にもかかわらず、結構な人数の観光客やハイキングの皆さんが、夢の吊橋入り口の急な階段を降りてこられてこの橋を渡っているのであるが、見ていると、渡り始めてから途中で動けなくなって戻ってくる人もけっこうおられたり、最初からギブアップのおばさまもおられるのである。
新東名高速道路開通以来、寸又峡に観光客がどっと増えて、休日にはこの夢の吊橋に並ぶてなニュースをやってたので、制限の10人で渡った場合にはさらに揺れはすんごいだろうなーてなことは想像に難くないわけである。
ううむ、日本語がむちゃくちゃだが、まあいい。
さて、神社仏閣でもない寸又峡の観光スポットがどうしてパワースポットなのかつーことである。
パワースポットって、しかし、まあいいか。
もちろん川と森林である。
水のマイナスイオンなんて疑似科学ホラ吹き効果を吹聴する気はさらさらございませんが、川のせせらぎの波動と森林の樹木が発する気の波動は、それこそあたしのような極悪最低の人格霊格の者の心も洗い清め浄化昇華させ常世浮世現世と霊界黄泉の国をその魂が行き来する心地が味わえるわけである。
あたしは何いってんでしょうか。
まあ、さらに渡るときのそこはかとない恐怖心がよろしいのである。
渡っている間は常世浮世現世の悩み恨み辛み妬み嫉みてな煩悩から、一瞬の間であるが逃れ捨て去ることができるのである。
さらにこの川面に幻想の船を浮かべ、それに悩み恨み辛み妬み嫉みを乗せて流せば、これ、人生の極楽を味わえること請け合いであるのである。
スピリチュアル 精神世界